皆さんこんにちは。
ぴあとーく(@piato_ku)です♪
「子供が家でピアノの練習をしない・・!」と悩んでいる方へ①」の続きの記事になります。
前回の記事で、子供が練習しない理由は大きく分けて3つあるとお話しました。
- レッスンも楽しくないしピアノを弾くのも苦痛である
- レッスンは楽しいし休まず行きたいけど、家では練習したくない
- レッスンで火がついて練習を頑張る時期と、全くやらない時期と波がある
①の場合は、「ピアノ教室を変える」「レッスンを一度お休みする」のが最善策と話しましたね。
今回は②と③の子供の場合、どうしたら自宅練習をするようになるのかを書いていきますね。
レッスンは楽しいし休まず行きたいけど、家では練習したくない
まず、こちらも前回の記事で書きました通り、2つのパターンの子供がいます。
家での環境が悪く「家で練習が出来ない」タイプと、レッスンは楽しけどピアノには興味がなくて「家では練習したくない」タイプです。
まずは家のでの家庭環境を整えるお話をします。
子供がピアノを練習する為に家で必要な環境
温度対策がきちんと出来ている部屋にする
ピアノが置いてある部屋は、寒かったり暑かったりしませんか?
ピアノという楽器は大きくて冷たいので、冬に弾こうとすると本当に寒いです。鍵盤も冷たいです。それだけで身体も精神もやられます。
家の環境によっては、寒さで窓が曇るような現象がピアノにも起きるぐらいです。
冬の場合は、少し部屋を暖めてから練習するとすっと練習に入りやすいですよ。
夏も同様。
私の小学3年生の生徒で、普段はすごく練習を頑張るのに夏になった瞬間、練習が週1になった子供がいました。
テキストの曲もレッスンでは特別つっかえている訳でもないし、ピアノ自体も楽しそうで・・最初は何故練習しないのか分からなくて悩んだ時期がありました。
月2回の生徒だったので、そんな日々が続いた2回目のレッスンで子供がぽつりと言いました。
「子供部屋にクーラーがないから暑くて弾く気になれない」と。
どうやら、寝る部屋はご両親と一緒なのでクーラーはありますが、子供部屋はおもちゃや荷物、机が置いてあったり、ピアノが置いてある部屋なのだそう。
しかも2階なので、家族も寝るとき以外、夏はあまり行かないから暑さ対策をしてくれないと嘆いていました。
しかし、講師目線としては「練習しない子供は先生に嫌われたくない為に嘘の理由を言う」子も一定数います。
なので、暑くて弾けないのは問題だからご両親に確認してもいいかなと生徒に確認して、ご両親がお迎えに来た時に聞いてみました。
確認したところ、子供の言っていたことは全て事実でした。
ご両親はピアノの経験がなかったので、練習中がそんなに暑さで大変だとは思わなかったそうです。
確かに一見するとピアノは優雅に音を奏でている楽器に見えるので、そう感じる方もいるのでしょうね。
ピアノはスポーツと一緒で真剣に練習に打ち込んでいると本当に体力を使います。
夏や冬のピアノ部屋の温度対策はご両親がしっかりと行ってあげて下さい。
ピアノを練習する時に家族がいるかいないか
これは子供の性格によって大きく変わるのですが、ピアノを練習するときに1人がいい子と家族が誰か近くにいないと駄目な子とふた手に分かれます。
学校の宿題を例に考えてみて下さい。
お子様は、学校の宿題をする時に1人でやりますか?
それとも保護者がつきっきりで見ていますか?
私は子供に会話の流れで学校の宿題は1人でやるのか、保護者が付き添って一緒にやるのかを聞きます。
ここで、常に宿題は誰かが見てくれている、一緒にやっていると答えた子は高確率でピアノの練習も保護者と一緒でないと最初は出来ません。
宿題の感覚と同じで、家族が見てくれていると安心するのです。(甘えてふざけてしまうこともあると思いますが。。甘えていると言うのは安心があるからです。)
そして、今からどのように練習するのか指示が欲しいタイプの子もいます。
どのように練習すればいいのか、まだ自分ではうまく考えられないのです。
そこで保護者の方から声をかけていただきたいのです。
まずはピアノの蓋をあけて、座ってもらいます。
そして「先生がここを練習するようにって言ってたね」と声をかけてあげて下さい。
そこで間違えても怒らずに、練習を見守ってあげて欲しいのです。
直すのは先生の役目なので、子供が理解出来ていなかった場合は無理にやらずにレッスンで先生に直してもらいましょう。
宿題が自立して1人で出来るようになる頃に、ピアノも自然と1人で練習出来るようになります。
まずは宿題から、もしくはピアノから、どちらか一方を1人で出来るようになってくると練習の自立ももう少しですよ!
そしてもう一方は、練習は1人でしたいタイプの子供。
こちらは誰かに指図されて練習するのが嫌いな子や、先生以外から弾いている途中に注意を受けたくない子に多いですね。
子供が先生から言われた事をちゃんと理解しているのか、本当に1人で練習をさせて間違った事をしていないか不安に思う方もいると思います。
だからと言って、無理やり練習に付き添ってしまっては子供のやる気を削いでしまいます。
このタイプの場合は、練習は1人でさせてあげて下さい。
ですが、本当にやっているか不安だと思うので音が聞こえる範囲のところにいたり、家事や仕事をやっているふりをして時々近くに行ったりするといいですよ。
そして絶対に「そこ間違ってるよ!」と注意しないで下さい。
子供のプライドを傷つけるので、どうしても気になる場合は「お母さん(お父さん)もちょっと弾いてみていい?」と言って、参加してみるとやんわりと受け入れてもらえたりします。
1人で練習したい子は、基本的にはそうさせてあげましょう。
練習の進みが遅かったり、理解力が心配な時は、先生に相談して下さいね。
おもちゃのようなピアノ(鍵盤)を使っていないか
実はこれもよくあります。
「いつまでピアノが続くか分からないから、とりあえずこれでやります」と言って、キーボードやおもちゃ屋さんに売っているおもちゃのピアノで練習をしている方です。
講師目線で言うと、これは本当に子供が可哀想なのでやめてあげて下さい。
体験レッスンを受けてピアノを準備する為の1〜3ヶ月ぐらいならまだいいですが、それで何ヶ月も何年もやってしまう方もいます。
贅沢を言ってしまえば、グランドピアノとアップライトピアノでも音色や出来る事が全く違います。
それでも中級ぐらいまではアップライトピアノでも十分に学べます。
アップライトピアノと電子ピアノもタッチや音色が全然違うのですが、住宅事情や予算の関係で電子ピアノでないと置けない方もいます。
ですが、キーボード、ましてやおもちゃのピアノは「レッスンに通ってピアノを習う」事には向いていません。
通常のピアノと鍵盤の幅も違いますし、鍵盤の重さ・軽さも全然違います。
そして何よりも、レッスンで習った事をお家で復習できません。
ピアノの鍵盤は88鍵ですが、鍵盤数が違えば真ん中のドを探す感覚も変わってきます。
指の形もおもちゃのような軽さでは上手に直せませんし、スタッカートやスラーなど物理的に出来ない箇所もすぐに出てきます。
特にキーボードで長い間練習している子は、指や手首に変な弾き癖がつきやすいです。癖がついてからでは、直すにも何倍もの時間がかかります。
レッスンでも「もっと練習したいけど、家のピアノはすごく弾きにくい・・」と悲しそうに話している子供もいます。
他にも小学校高学年になってもキーボードで練習している生徒もいます。
この方は、お母さんがレッスンについてきているので、お母さんもピアノの必要性はわかってくれているのですが、「いつまで続くか分からないと言って、お父さんの許可がおりない」と悩んでいます。
私からもお父さんに直接お話した事はありますが、事態は変わりませんでした。
お金の事は、お父さんに決定権があると言うご家庭にはこのような事もよくあります。
もう高学年になっているのに、家ではスタッカートやスラーの練習も出来ずにとても可哀想です。。
子供の為にも最低限、88鍵ある電子ピアノは用意してあげましょう。
レッスンは楽しいけど、ピアノに興味が持てない子
レッスンで先生とお話をしながら、音を出したりするのは楽しいけど、そこまでピアノに興味が持てず家で練習しないタイプです。
このタイプは、「ピアノは嫌いではないけど、特別好きでもない。」と思っています。
特別好きでもないので、家で練習しようと言う気がなかなかおきません。
この手の子はまずはピアノ、そして音楽に興味を持ってもらうことが大切です。
家や車の中でピアノのCDを流す
子供の生活の中で、ピアノはどれぐらい流れているでしょうか?
生活の中にピアノの音が全く流れないのに、いきなり「ピアノに興味を持って」という方が難しいです。
ピアノという楽器でどんな事ができるのか、どんな曲が弾けるようになるのかを知ってもらう事が大事です!
これは、レッスンで先生が音を鳴らすだけではとても足りません。
例えば、大手音楽教室では使用テキストの音源がついてきます。
その音源を聴いて、どんな曲なのかを知り興味を持ってもらいます。
音源を聴くと必ず
「あの曲が好き」「この曲はあんまり好きじゃないな」
という感情が湧きます。
まずはここからでいいのです。
プロの演奏のCDを家や車で流すだけでも、子供は自然と聴いていますよ。
どんなジャンルでも構いません。
どんどんピアノの曲を流して下さい!
演奏会や発表会、生演奏を聴きに行く
ピアノの曲を聴くようになったら、次の段階は生演奏を聴きにいくことです。
音源だけではなく、実際に生演奏を聴く事は感性を育て、興味・やる気アップに繋げる為にもとても重要です。
プロの演奏、素人の演奏、友達のピアノ発表会を聴きにいくのもいいですね。
各地域によって、子供向けのピアノコンサートもたくさん開催されていますので、インターネットで調べたり、ホールにはチラシもたくさん置いてあるので見に行ってもいいと思います。
色んなコンサートに足を運んで下さいね。
たくさん連弾をする
先生でも家族でもどちらでもいいのですが、連弾をたくさんすることも効果的です。
どうしても最初は簡単な曲しか弾けないので、1人で弾いていても迫力がなくつまらないと感じてしまう子もいます。
そんな時にオススメなのが、連弾です。
パートナーがいるだけでとても豪華になり、一緒に演奏出来る喜びや楽しさも生まれていきます。
そしてもっと上手になれば、自分一人の演奏でも豪華にピアノが弾けるようになると気づいてもらう事です。
今は色んなレベルの連弾の楽譜がたくさん出ているので、見てみて下さいね。
家族がピアノの練習をする
子供がピアノに興味が持てない時、お母さんやお父さん、ご家族の人がピアノを弾いて見て下さい。
難しい曲を弾く必要はなく、子供のテキストの曲でもいいのです。
そして「ピアノって楽しいね!」と子供にアピールするのが大事です。
わざとらしいと子供は見抜いてしまうので、「今からピアノ弾きたいからちょっと静かにしててね!」と真剣に練習している姿を見せるのもアリです。
私の生徒では、年少〜小学1年生ぐらいまでの子供で、レッスンは好きだけどピアノに興味が持てない子が何人かいました。
その子達のお父さんに、テキストと同じ曲を家で練習してもらうように頼んだところ、生徒の練習量が格段にアップしました。
それこそお父さんとピアノを取り合うぐらいに練習が日課になりました。
なぜお父さんを選んだのかと言うと、お父さんがピアノ経験が全くなかったからです。
・家族がピアノを弾いているので自分も弾きたくなる
・お父さんより自分のが上手いのではないかと思い自信になる
このような心理が働いたのが大きいのではないかと思います。
家族がピアノを楽しそうに弾いていると、子供も自然と興味がわいてきます。
プロスポーツ選手の子供が、同じスポーツに興味を持つ事と似ていますね。
もし保護者の一存でピアノを習わせている場合は、ぜひ家族一緒にピアノに取り組んで見て下さい。
ピアノが題材になっている漫画・アニメ・映画を見る
ピアノが題材になっている絵本や映画などを見るのもやる気スイッチを入れる為にオススメです。
私の生徒で小学生の子が、「四月は君の嘘」という映画を見てものすごくやる気スイッチが入った子がいます。
きっかけというのは本当にどこに転がっているか分かりません。
息抜きにピアノがテーマのものに触れて見るのも良いですよ♪
家で練習のモチベーションに波がある
これはどの年齢でも課題ではないでしょうか。
発表会やコンクールなど目標がある時は頑張るけど、普段の練習に波があるタイプです。
また、イベントを目標にしていても最初だけで途中で飽きてしまう子ですね。
イベント出場ではなく、普段のテキストの練習編
まずは、発表会やコンクールなどの大きい目標ではなく、通常の練習を頑張る為にはどうしたらいいのかをお話しますね。
練習のゴールを作ってあげる
まず、練習のモチベーションの波が大きい子としての特徴は「だらだらと練習する」です。
「最初から最後までとりあえず通して、先生に直されたところはサクッと弾いて終わり!」という練習スタイルの子がいます。
これはやる気があるときは一日何回も弾くのですが、やる気がない時は本当に流れ作業のように練習とは言えないようなスピードで終わらせてしまいます。
練習方法が悪いとやる気の波も出来やすいです。
なので、毎日の練習にゴールを作ってあげる事が良いですよ!
例)練習曲「ぶんぶんぶん」
①まずは音読み
②右手3回、左手3回
③両手で3回
上記が出来たら練習終わり。
このように、先生が練習のルールを作っても良いですし、ご家族で決めても良いですし、自分で決めても良いです。
ずっとこのようなルールだと飽きてしまうので、
①何秒以内に音読みが出来たらクリア
②ノーミスで弾けたらクリア
などたまにはゲームっぽく変えてみても良いですね。
私の生徒には、モチベーションの危機を感じた時は、レッスンの最後にサイコロをふらせて、でた目の数の部分練習をするように遊び感覚で楽しくやっています(笑)
だらだら練習をやめて、「これが出来たら今日の練習は終わり!」というゴールを決めてあげると、子供も家族もストレスがだいぶ減りますよ!
練習カレンダーや回数表を作り提出する
練習をやった日にチェックを入れたり、1週間で何回練習出来たかなど形に残して先生に提出する方法です。
カレンダーなどに、練習をしたらスタンプやシールを貼って目に見えるようにしていきます。
できれば、保護者の方も一緒に管理してあげて下さい。(子供が嘘の報告をしてしまうこともあるため)
先生や第三者に提出するとなると、子供は「頑張ってやらなきゃ!」と火がつきます。
これも初めはいいのですが、長い間、ただチェックするだけだと慣れてしまい「まあいいや」となってしまいがちなので、たまには「これだけ練習出来たらご褒美」など楽しみを作ってあげてもいいと思います。
ご褒美は物でなくても、「家族と一緒に公園に行く」などお金のかからないことでも十分ですし、「ちょっといいアイスを買ってあげる」など何でもいいです。
練習経過を聴いて褒める
普段あまり練習を聴いていない家族や兄弟が、練習経過を聴いて褒めてあげる声かけも重要です。
重要なのは「褒める」です。
テキストは進めば進むほど難しくなってきて、ノーミスで演奏するのもだんだん難しくなってきます。
テキストが進んでいるという事は、レベルが上がっているということ。喜ばしいことなのです!
なので、久しぶりに練習を聴く家族などがいたら「すごいうまくなってきたね!!」などポジティブな声かけをしてあげて下さい。
それだけでも「もっと練習頑張ろう!!」と嬉しくなりますよ。
おじいちゃん、おばあちゃんが孫の演奏を聴いた時って、どんな演奏でもすごい褒めてくれますよね。
心の底から出ている言葉だと思うのですが、お年寄りの褒め方って本当に上手だな〜と発表会で見ていても感心、感謝してしまいます。私もあんな風に褒められたら絶対に嬉しいです。
声かけの言葉のチョイスって本当に重要です。親も先生も。
発表会やコンクールなどイベントの練習編
次に、発表会・コンクール・学校のオーディションなどのイベントを目標にしている場合の練習の頑張り方についてです。
目標があると普段よりも練習が頑張れますよね。
ですが、落とし穴もあります。
それは・・普段の曲よりも練習期間が長いことです。
さて、イベントの曲ではどうやってモチベーションをキープしたまま頑張りましょうか。
まずはイベントのゴールの日を確認して書く
発表会の日などをカレンダーに書き、練習が終われる日を明確にしましょう。
カレンダーでもいいですし、A4サイズの紙にその日を書いて貼っておくのもいいですね。
そこに目標を書いておくのもオススメです。
例)コンクールで金賞をとる!
例)発表会でミスなく演奏する!
などざっくりした目標でもいいので目につく所に貼っておきましょう。
先生や家族と一緒に決めてもいいですね。
細かい練習プランを考える
長期間練習しないといけない曲にとって一番駄目なのが、だらだらと両手で通す練習をしてしまうことです。これは本当に超危険です。
まずは先生と曲の解釈をきちんと話し、どういう方向で演奏する曲なのかを決めます。
お手本の音源があればたくさん聴きましょう。
方向性が決まったら、その為に必要な練習プランを組み立てましょう。
ここでポイントなのが、細かく決める事です。
①まずはメロディーだけを練習し頭と身体にしみこませる
※指番号を必ず守る、強弱はつけるorつけない
②伴奏だけを練習する
※指番号を必ず守る、拍子記号に合った伴奏になっているか確認
③伴奏をピアノで弾き、メロディーを口で歌う練習をする
④両手を合わせて弾いてみる
⑤メロディーと伴奏のバランスをチェックする
⑥強弱の確認をする
⑦ここでメロディーを手で叩いてリズム練習をする(メロディーの理解を深める)
⑧動画を撮影し自分の演奏をチェックする
⑨気になる点を書き出し、また練習方法を考える
などなど・・このような感じで細かい練習プランを決めていきます。
各練習の回数や時間も決めるとなおいいですね。
上記は途中までしか書いていませんが、暗譜の確認や本番を想定した練習方法も決めておくといいです。
細かい練習を1つずつクリアしていく事によって、自信に繋がっていき、やる気アップに繋がります。
そして各練習中に本番まで残りの日数も確認し、練習時間を増やしたり、逆にリフレッシュの為に練習時間を減らす日も作っていいでしょう。
何も考えずにだらだらと練習してしまうと、本番までの時間も長く感じますし、練習時間の配分が上手くいかずに、本番直前になって焦って練習してしまう事にもなりますよね。
このような事が起きないように、発表会やコンクールの曲は事前のプランがとても重要になります!
練習の最初・中間・最後に動画を撮る
自分の演奏を動画に撮ることは、集中力アップと練習の前後で上達度合いがわかる一石二鳥の練習方法です。
まず、動画を撮ることでいつもより少し緊張します。
緊張すると普段の練習よりも集中力が上がりますし、メンタルを鍛える練習にもなります。
- 最初に撮った動画を見直して、自分の弱点を分析します。
- そして練習し中間に動画を撮り、いい練習が出来ているか確認します。
- 練習の最後にもう一度動画を撮り、最初に比べて上手になったかを最終確認します。
このように動画撮影を利用して、第三者になった気分で自分を分析しながら練習を確かめていく方法もオススメです。
練習場所を変える日を作る
曲が両手で弾けるようになり、「あとは弾きこみ!」という時期に最適な方法です。
自宅やレッスンなど、ずっと同じ場所、同じピアノで同じ曲を練習をしていると子供はだんだんと飽きてきます。
発表会やコンクールはグランドピアノで弾きますよね。
グランドピアノをレンタルしている施設を探して、本番のような気分で練習をするとモチベーションもアップしやすいです。
幼児は物珍しさから逆に遊んでしまう場合もありますが、小学生以上の子供には効果的です。
本番の衣装で練習をする
あと少しで本番なのに、ちょっと子供のモチベーションが下がってきたな・・という時にオススメです。
自宅の練習中に、「衣装の確認をしたいから着て弾いてみてくれる?」と声をかけましょう。
女の子であれば、ドレスなど可愛い服を着れて気分も上がります。
本番の衣装を着ると気持ちも引き締まるので、通して弾く練習の集中力もアップしますよ。
それでも集中力が着れた時は、「ついでに髪の毛も本番用にして弾いてみてくれる?」と後から追加していくのもオススメ。2日に分けて実践しても効果ありです。
曲の物語を考えたり絵を書いたりする
これは本当は初期段階でやって起きたい事でもありますが、ピアノの練習に飽きてしまったら、練習の視点を変えるのも効果的です。
今弾いている曲のイメージを絵に書いたり、色を塗ってみたりするのも良いですね。
曲の題名や歌詞がある時は、出てきた名称の場所に実際に行ったり体験したりするのも大事です。
例えば「飛行機雲」という言葉が出てきていたら、実際に外に行って空を見てみましょう。
「ことり」という題名の曲だったら、外に鳥を見に行きましょう。
ピアノの練習はただ指を動かすだけではなく、感性を育てる事も大事ですよ。
私もレッスン中に、生徒と踊ったり外を覗き込んで見たり、窓を開けて外の音を聞いてみたり・・一緒に遊ぶ事もありますよ(笑)
番外編「レッスンの曲以外も弾いてみよう!」
ピアノ教室に通っていると、「自宅でレッスンの曲しか弾かない」と言う方はとても多いです。
そうなると、音読みが苦手になり練習が苦痛になってしまう子供もいます。
音読みが苦手な子は、楽譜を見て弾く音符の数が圧倒的に少ないのです。
音読みは、数で勝負するのが一番早いです。
よくこのような子がいます。
「プリントやワークでは音読みが出来るのに、ピアノに座って楽譜になった瞬間に出来ない」タイプの子供です。
これは大人には理解し難いのですが、机でやる音読みと譜面台で楽譜を開いて読む行為が全く思考回路が別になってしまう子供もいるのです。
子供は、譜面台に楽譜があると物理的に距離も遠いですし(特にグランドピアノの場合)、机に向かう感覚とは少しずつ変わってきてしまうのです。
音読みが得意になって練習が楽になる為には、色んな曲を楽譜をみて弾くことが重要です。
ですが、レッスンで出される宿題の曲数と言うのは基本的に2曲〜多くても5曲ぐらいだと思います。
特に導入の子供の場合は、5曲出されたとしても音符の数が圧倒的に少ないのです。
ベートーヴェンの「エリーゼのために」と導入期の「きらきらぼし」では同じ1曲でも、音符の数が100個以上違います。
ピアノが好きで音読みが得意な子は、自宅でレッスンの課題曲以外も楽しく弾いている子が多いです。
テキストの曲をどんどん予習している子もそうですね。
ピアノ教室に通っていて、レッスン以外の曲を自宅で練習するのは悪いことではなく、むしろいい事なのです。
今では「ぷりんと楽譜」というサイトで、1曲単位で入門〜上級まで色んな曲を買う事も出来ますし、メロディーだけの楽譜も安く購入出来ます。
もちろん、楽器店で気になる楽譜を買ってもいいですし、好きなアーティストやアニメの曲もどんどん弾いてみましょうね!
楽譜を見て曲を弾き、音符を弾く数を単純に増やしていきましょう。
好きな曲が弾けるようになると、練習ももっと楽しくなりますよ♪
最後に
ここまで、自宅で子供が練習するようになるにはどうしたらいいのかをお話させていただきました。
子供によって性格も違いますし、正解は必ずあるとは限りませんが、講師目線で見ていくと練習で大事なのは「環境」と「声かけ」そのあとに練習の中身の工夫だと感じています。
子供がピアノと出会えるのは、保護者の皆さまのおかげです。
その貴重な出会いをより良いものに変えていく為に、日々の練習を大事にして子供の成長を見守っていきましょう。
よくピアノは「子供と講師、そして保護者の気持ちが一致しないとだめ」と言われます。
講師が一生懸命教えても、子供が答えてくれなかったらせっかくの指導も流れてしまいます。
子供が一生懸命でも、講師との相性が合わなければ子供はピアノを嫌いになってしまう可能性もあります。
子供も講師も一生懸命でも、家にピアノがなければ復習する場を失います。
保護者と講師が一生懸命でも、子供がピアノに興味がなければ先には進めません。
そして時代の流れによって変わって来ることは必ずありますので、ピアノを楽しく続けていく為の工夫もその都度変えていかなければなりません。
このように書くと「ピアノを習うって大変だな」と感じてしまうかもしれませんが、結局はピアノも練習も楽しんだもの勝ちです!
工夫してリフレッシュもしながら、楽しくピアノを続けていけると嬉しいですよね。
子供、ご家族、講師とみんなが楽しいピアノライフを送れるように、練習も頑張っていきましょうね♪