皆さんこんにちは。
ぴあとーく(@piato_ku)です♪
ピアノ教室に通っていて、保護者の方の悩みでよく聞くナンバーワンは
「子供が家で全然ピアノを練習しないんです!」という悩み。
心当たりがある人は挙手して下さい!と言ったらみんな手を挙げるのではないかというぐらい、誰もが通る道でもありますね。
まずは世の中のお母さん、お父さん、安心して下さい。
子供が家で練習しないと言うのは当たり前です。
なぜ子供が家で練習しないのか、そして練習するようになるにはどうしたらいいのか、を講師目線でお話していきますね。
もくじ
まずは子供のレッスンでの様子を確かめる
大きく分けて、練習しない子には3つのパターンがあります。
- レッスンも楽しくないしピアノを弾くのも苦痛である
- レッスンは楽しいし休まず行きたいけど、家では練習したくない
- レッスンで火がついて練習を頑張る時期と、全くやらない時期と波がある
私の生徒は基本的にはみんな毎日練習してきますが、初期段階では3の生徒が多いですね。
2の生徒が3になっていくパターンもよくあります。
まずここで、保護者の方に質問をさせて下さい。
「お子様は、レッスンを楽しんでいますか?」
2と3であれば練習のやり方次第で解決出来ますが、1の場合はピアノ自体が嫌いな危険なパターンです。
2は、危険度50パーセントです。
3は、やり方次第で練習が日課になると思います。
順番に説明していきますね。
①レッスンも楽しくないしピアノを弾くのも苦痛である
解決策から言いますと、この状態は2つの選択肢が最前です。
- ピアノ教室を変える
- ピアノのレッスンを一度お休みする
まず①の「ピアノ教室を変える」についてです。
こちらは導入期でよくある例ですが、「先生との相性がよくない」とこのパターンになる可能性大です。
相性と言っても色々ですが、よくあるのが
- 先生が怖い
- 先生の説明がよく分からない
- 出される宿題の量が合わない
- 専門的すぎてレッスンについていけない
- 使用しているテキストが子供に合っていない
このような悩みを持っていられる子供さんがいます。
先生も人間なので性格がありますよね。
指導スタイルが叱るタイプの先生や、口数は少ないけど威圧感を感じる先生もいます。
その先生の指導方針がしっかりとしていて、それが保護者にも子供にも伝わっていればいいのですが、笑顔が少ないと子供にとっては「怖い」と感じてしまう事が多いですね。
先生が怖いと言う理由で、レッスン中に泣いてしまう、またはレッスンが終わった後に泣いてしまうのは要注意です。
ここで保護者の方に確認して欲しいのが、レッスン中orレッスン後に子供が泣くのは【悔し泣きですか?】それとも、怖さからくる【恐怖と混乱で泣いていますか?】。
弾けなくて悔しくて泣いているのは悪い事ではありませんが、教室と先生に対する恐怖で泣いているのであれば、それを我慢させるのは教育ではありません。
たまに、「厳しく叱ってくれる方が子供の為になる」と言う方もいますが、それは時と場合によります。
ピアノを見ると教室での怖い気持ちを思い出してしまうようでは、自ら練習しようと言う気にはなれなくて当然です。
最初は恐怖で練習していても、いつか練習の気持ちが切れてしまいます。
そして、次に
「説明がよく分からない」「出される宿題の量が合わない」「専門的すぎてついていけない」「テキストが合っていない気がする」
このような理由で悩まれている方もいます。
このような悩みを持った場合は、まずは先生に相談して下さい。
そして先生の考えも聞いて、解決策やレッスン方法を変えてくれるならそれで様子を見ましょう。
もし頭ごなしに「これが私のやり方です」と言われるようであれば、教室を変えたほうが子供の為だと思います。
せっかく「ピアノ」という楽器に興味を持って、夢と希望を持ってレッスンをスタートしたのに、先生との相性が合わなくて「ピアノが嫌い」になってしまっては本末転倒です。
レッスンが辛いのに、ピアノが好きにはなれません。
ピアノ教室はたくさんありますし、先生も山ほどいます。
なんでもかんでもクレームをつけてしまうのは駄目ですが、相談に乗ってくれて、子供も保護者も「この先生は信頼できるな」と思える先生が、相性のいい先生です。
教室を変える事は決して悪い事ではありませんので、相性のいい先生を探す事は大事ですよ。
次に②の「ピアノレッスンを一度お休みする」です。
これは「親がむりやりピアノを習わせている」「子供の興味はスポーツなど別にあるのにピアノを習わせている」人に向けた選択肢です。
まずは、保護者の方が憧れを持ってピアノを子供に習わせている場合です。
自分も幼少時代にピアノを習ったから、周りがみんな習っているからなど、子供の気持ちよりも親の一存で教室に習っていると、子供は練習をしません。
それで子供がピアノに興味を持ったら練習するようになりますが、1年、2年たっても全然練習しないのであれば、子供はピアノに興味がない、やりたくない可能性があります。
このような子供は、レッスン中でもピアノを弾くのが本当に苦痛そうです。
ピアノは繊細な楽器なので、向き不向きはあると思います。
子供がピアノをやりたくないと思っているのに無理矢理続けさせてしまうと、典型的な「ピアノ嫌い」な大人になってしまいます。
自らピアノという楽器に興味をもてるようになるまで、教室をお休みするのは一つの選択肢だと思います。
「子供の興味はスポーツなど別にあるのにピアノを習わせている」も同様です。
レッスンが楽しくてピアノは続けたい!と言う事であれば、練習が少なくても息抜きとしてレッスンを続けていくのは良いと思います。
ですが、「本当はスポーツなど違う事に打ち込みたいのに辞めさせてくれない」と子供が感じているとすごいストレスになってしまいます。
「せめて6年生までは・・」と区切りをつけたい保護者の方もいらっしゃいますが、まずは子供の気持ちと向き合って見てくださいね。
②レッスンは楽しいし休まず行きたいけど、家では練習したくない
こちらもよくあるパターンです。
レッスンに通うのは楽しみで、レッスン中も楽しい。だけど、家では練習したくない!と言うタイプです。
このタイプで注意したいポイントは、
家で練習「できない」のか家で練習「したくない」のかを見極めるのが大事です。
最初にこのタイプは危険度50パーセントと書きましたが、危険な方は「したくない」方です。
なぜなら「先生も優しくてお話するのも楽しいし、レッスンは楽しいけど、ピアノという楽器にはそんなに興味がないから練習したくない」という可能性があるからです。
これがピアノ導入期の3才〜年長さんぐらいまでであれば、まだピアノが何かということも分からない時期なので長目に見ても良いと思います。
ですが、小学生以上になってもこの状態が続くと要注意。
さらに言えば、保護者がピアノを習わせたいと思って習いにきている子供は、「レッスンは楽しいけどピアノには興味ない」という考えになる子がいます。
「うちの子は先生に会いに行っているだけ」と悩まれている方もいます。
ピアノで曲が弾けてもそこまで楽しいと思わないと、自宅で練習をしようとは思えません。
そもそもピアノに興味がないので、家で練習を強要されるとさらに練習が嫌いになります。
一方、家では練習「できない」子供は何か理由があります。
例えば、家での環境が悪い場合です。
・ピアノの部屋に誰もいない(1人で部屋にいれないタイプの子もいます)
・ピアノの部屋が寒いor暑い
・練習のやり方が分からない
・逆に1人で練習をしたい
上記の事が家での環境が練習に直結している場合です。
他にも、
・習い事が多すぎて練習時間が取れない
・体力がなく疲れてしまい出来ない
・間違った箇所を家で怒られるのが嫌でできない
など体力的・精神的な理由も挙げられます。
これらの場合であれば、練習環境を整える事で練習量が増える可能性は十分にあります。
③レッスンで火がついて練習を頑張る時期と、全くやらない時期と波がある
子供の練習のモチベーションがコロコロと変わり、振り回されて疲れてしまう・・と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。
典型的なタイプだと、発表会やイベントがあるときはすごく頑張るのに、メインテキストは頑張らないパターンですね。
発表会など目標を持って頑張るのは素晴らしい事ですが、メインテキストでも安定して練習が出来ないとテクニックも楽典も進みが遅くなり、最終的にはあんまり上達していなかった・・なんて事にもなりかねません。
学校行事など学業が忙しく出来ない時期があるのは心配入りませんが、時間はあるのに全くやらない時期があるのは心配になってしまいますよね。
しかし、こちらも自分に置き換えて見て下さい。
痩せたくてダイエットを決意したとして、「毎日欠かさずに運動して」と言われて毎日絶対に欠かさずにやれる自信はありますか?
目標を掲げてすぐはやる気満々に頑張れると思いますが、ふとした瞬間に疲れてそのまま元の生活に戻ってしまった・・こんなことは大人でも日常茶飯事ではないでしょうか。
ダイエットだけではなく、資格を取るための勉強だったり、料理だったり、掃除だったり・・何かを頑張ろうと思ってもコツコツとやり続ける事って、大人でも本当に難しいと思います。
なので、子供もモチベーションに波があっても当然なのです。
波があって当然ですが、少しでもモチベーションを保ち続ける為に工夫することは出来ます。
どうやったら子供が練習してくれるの?
上記では何故子供が練習しないのかをざっくりとお話させていただきました。
- レッスンも楽しくないしピアノを弾くのも苦痛である
- レッスンは楽しいし休まず行きたいけど、家では練習したくない
- レッスンで火がついて練習を頑張る時期と、全くやらない時期と波がある
大きく分けてこのような理由があります。
理由がわかっても「どうしたら練習してくれるようになるのか」ここが保護者の方が一番知りたいポイントだと思います。
記事が長くなってしまったので、次の記事で家での練習を身につける解決方法を書いていきますね。