レッスン

ピアノ上達の為に大事な【基礎】って何?

皆さんこんにちは。
ぴあとーく(@piato_ku)です♪

〝ピアノが上手になる為には基礎が大事。″

独学で練習している人も、ピアノ教室で習っている人も、こんな言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

みらい
みらい
どんな楽器でも「基礎」は大事ですね。
そーた
そーた
大人の生徒さんでも「基礎を一から教えて欲しい」と言って習いに来る人もいますよね。

基礎が大事とは言うけれど、「そもそも基礎ってなんなんだろう?」と疑問に思う人もいるはずです。

本記事では、ピアノ上達の為に必要な「基礎」とは何かをお話したいと思います。

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そもそもピアノの基礎って何?

ピアノの基礎と言っても、先生や演奏者によってどこまでを基礎と呼ぶのかは人によって多少違うところはあります。

ですが、ピアノを曖昧ではなく理解しながら弾けるようになる為の基礎は大きく分けて2つあります。

楽典・ソルフェージュの基礎

楽典とは?

楽典は、楽譜を読む基本的な知識の事を指します。

楽典と言っても幅広いですが、基礎として最低限必要な事はこちらです。

  1. 五線譜に書いてあるドレミを読む音読み
  2. 四分音符、四分休符などの音符・休符の名称
  3. 各音符の長さ
  4. 拍子記号の読み方や理解
  5. 音楽記号・速度記号・強弱記号・演奏上の記号の読み方や意味の理解

上記の内容は上から順番に特に必要な基礎知識です。

子供でも大人でも、初心者はまず「ド」の読み方と弾く場所から覚えますよね。

ドから順番に音を習って行きますが、音読みが苦手だからと言って「カタカナ」でドレミを書いてしまう方もいます。
これではいつまで経っても「音読みの自立」が出来るようになりません!
音を素早く読めるようになるためには、フリガナをふらずに数をこなすことが一番です。

次に、音符の名前や長さをきちんと理解していること。

「音符の長さは数字で言えるけど音符の名前は知らない」またはその逆のパターンの人もよくいます。
特に耳で音を覚えて弾くタイプの人は要注意ですよ。
音符の名前と長さは必ずセットで覚えましょうね。(休符も)

次に「拍子記号」。
こちらも拍子の読み方はわかるけど、「4分の4拍子って何か説明して!」と言われたら説明出来ないと言う方がいます。

例)4分の4拍子→1小節に4分音符が4つ入る

例)8分の6拍子→1小節に8分音符が6こ入る

最低限この説明はすっと言えるようにしましょう。

拍子の強弱についても説明出来ると尚いいですね。

例)4分の4拍子→強 弱 中 弱

あとは、ト音記号やヘ音記号の名称や意味、Allegroやritardandoなどの速度記号の意味、シャープ、フラット、クレッシェンドやフォルテ、dolceなどなど・・楽譜上によく出てくる記号の名前と意味をすぐに言えることが大切です。

ソルフェージュとは?

楽譜を見てドレミを歌ったり、リズムをたたいたり、耳で音を聴いて歌ったり書いたりする力の事です。

  1. ドレミの音程を正しく歌う
  2. 楽譜を見てリズムをたたける
  3. 何の音を弾いているか耳で聴いて答える
  4. 聴音で音やリズムを楽譜に書ける

上記のような事をソルフェージュではやります。

みらい
みらい
パッと見ると「難しそう・・」と感じるかもしれませんね。
そーた
そーた
ですが、基礎ならばそこまで難しい事は出来なくても大丈夫ですよ!

「ドレミの音程」では、1ミリもずれずに歌えなくても、基礎では大きく当てはめて歌えていれば大丈夫ですよ。

「楽譜を見てリズムをたたく」は、自分が練習している曲のメロディーを手で叩いてみたり、リズム譜(リズムだけの楽譜)を正しく手で叩けるようにしましょう。

「何の音を弾いているか答える」は、最低限、中音域のドレミファソラシドは聴いてすぐに答えられるようになりましょうね。

「聴音」は、誰かにピアノを弾いてもらい、それを楽譜に書ける力を養います。
ただ、こちらもレベルの幅が広いので、いきなりロックミュージシャンの曲を耳コピ出来るようにならなくても大丈夫です!

最低限、4分音符、2分音符、8分音符、16分音符、それ同等の休符は分かるようにしたいですね。

テクニック面での基礎

もう1つの基礎は、テクニックを取得する為に必要な基礎です。

ピアニストや先生がすごい速さで音を奏でていたり、柔らかくうっとりするような音色、力強くカッコいい音色で弾いているのを聴いたことがあると思います。

指を速く動かすことや、音色を変えるにはテクニックが必要です。
テクニックでも基礎が大事なんですよ!

正しい姿勢で座れているか

「当たり前でしょ?」と思うかもしれませんが、ピアノ初心者よりも少し弾けるようになったぐらいで今一度見直したいのが「姿勢」です。

ピアノを弾くことに慣れてくると、背中が丸まっていたり、足が床についていなかったり・・気づかないうちに色んな事件が発生しています。

子供よりも大人の方が家での姿勢は悪かったりします。

また、正しい椅子の高さに調整してから姿勢を正すことも大事なポイントですよ!

正しい指や手の形

これは本当に大切な基礎ですね。

・指の第一関節が凹んでいないか
・音を出していない指がピーンと上に上がっていないか
・手首が下がっていないか
・程よく手全体を丸くして弾けているか

などなど・・指の形や手の形も非常に細かいことですが、テクニックをつける為には絶対に必要なことです。

変な癖がつく前に、導入から取得しておきたい基礎ですね。

指くぐり・指広げ・指かぶせなどができる

ピアノを弾いていると必ず必要になってくるのが「指をくぐったり広げたりするテクニック」です。

例)音・ドレミファソラシド
指番号・12312345

3の指から1の指に変えるときに、親指が他の指の下をくぐりますよね。
このように指をくぐらせて弾く事を「指くぐり」と言います。
※地域によって呼び方が違うこともあります。

他にも指を広げる「ゆびひろげ」や他の指の上を被せるようにする「ゆびかぶせ」など指を柔軟に動かすテクニックが必要になります。

これらも闇雲に動かせばいいものではなく、脱力や手首などの柔軟性も必要になってきますね。

脱力

これは基礎〜上級でも全ての人に大事なものです。

そして一番難しいと言っても過言ではないぐらい、ピアニストでも研究している分野であります。

ピアノを弾くときに、指や手首、身体全体に力が入ると力んでしまい音色に大きく影響してきます。

脱力が出来ないと音色だけではなく、速い音符が弾けなくなったり弾いていてすぐ疲れてしまったり、腱鞘炎など怪我に繋がってしまう可能性もあるのです。

なので、脱力を意識してピアノを弾くことも早い段階から必要になってきます。

指の独立が出来ているか

ピアノを始めたばかりの方は、普段の生活であまり使っていない指、例えば薬指や小指が思うように動かないことがあると思います。

好きな曲を弾いてたくさん指を動かすのもいいですが、テクニック本を使って全部の指を均等に動かすトレーニングも大事ですよ!

ただし、テクニック系の教本は使い方(弾き方)を間違えると怪我に繋がるので(脱力出来ていない状態でやりすぎると、特に怪我をしやすいです)ピアノの先生にどのように練習すればいいかを必ず聞きましょうね。

テクニック本の基本は「ハノン」「ツェルニー」「バーナム」などなど・・初心者向けから上級向けまで色んな本が発売さているので、自分のレベルに合った指を鍛える本を選ぶことが大切です。

ピアノの基礎とは大きく分けて「楽典」と「テクニック」の2つが最低限出来ていること

ピアノの基礎とは何かをお話しさせていただきました。

細かく言えばキリがないのですが、一般的に基礎と言われる所は、

楽譜の読み方や記号などの【楽典・ソルフェージュ】

指の形や脱力の【テクニック】

この2つの要素が合わさって、それなりに自分1人で練習が出来るようになってきたら「基礎が出来てきた」と言えるかなと思います。

基礎というと「なんだか時間がかかりそうだし、難しそうで面倒くさそうだな・・」と腰がひけてしまう方もいるかもしれません。

ですが、基礎は順番に学んで行けば決して難しいものではありません!

楽器だけではなく、スポーツや勉強、どんなジャンルの世界でも必ず基礎はあります。

女性でいうとメイクやスキンケアでも基本がありますよね。

基本が合ってのステップであり、自分を磨いていけるのだと思います。

基礎が出来てから初めて自由に演奏が出来ることもいっぱいあるので、どうか楽しい世界が広がる前に頑張って基盤を作っていって下さいね!

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